去年末に廃炉を決定した高速増殖炉もんじゅに代わる新たな高速炉開発の技術的検討を担う実務者会議が経済産業省で３０日、スタートした。

　政府は、もんじゅの後継となる新たな高速炉の研究開発を進める方針を去年末に決定している。３０日に発足したのは実務者会議で、経済産業省が主催し、文部科学省、三菱重工、電気事業連合会などの各代表が参加する。当面は来年をめどに今後１０年の開発作業を決める「戦略ロードマップ」の策定を進めるという。

　新たな高速炉開発は同じく開発を積極的に進めるフランスとの協力を軸に進められるとみられ、ワーキンググループではこうした海外の動向も踏まえつつ、日本が開発する高速炉の型などについて技術的検討を進めるとしている。